棋士・藤井聡太の将棋トレーニング
こんにちは。やってますか。僕はめちゃめちゃやってます。最近youtubeで将棋のおもしろ切り抜き動画なんかをよく見てたんですけど、動画勢するにはちょっと知識がなさすぎるなと思ってて。駒の動かし方くらいはわかるんですけど、そこから先はなんもわからん、くらいの感じだったんですね。で、某配信でタイミングよくこのソフトが紹介されてて思わず買ってしまいました。今日はこのブログをご覧の皆さんに真実を教えちゃいます。
評価値 9億9999万9999 <BEST>
先に言っておくと10億からマイナス1点したのは途中から藤井聡太先生があんまり出てこないからです。でも10億点あります。なぜなら出来があまりにも素晴らしいから。
皆さんは将棋にどのようなイメージをもっているでしょうか。普段から将棋を指すようなオタクはおいといて、大半の人は
むずかしそう 羽生 藤井聡太
だいたいこんな感じだと思うんですよね。
もちろん人生においてできる遊びは多いほうがいいし、将棋も覚えられるなら覚えておいたほうがオトクじゃないですか。でも今更人に聞くのもなあ～初心者向けサイトとかみてみるか・・・詰めろ・・・？穴熊・・・？レンジャー隊の・・・？となると思うんですよね。
このゲームはおそらく駒をもったことのない人、駒の動かし方はわかるけど戦法がわからない人、定跡はわかるけどその先の考え方がよくわからない人、そのあたりにむけて作られています。そしてめちゃくちゃに丁寧です。
まずストーリーモードなんですけど、ソシャゲでよくある1-1、1-2みたいなマップが表示されて(プリコネみたいなかんじ)、練習をさせてくれます。『歩を動かしてみよう』→歩の動かし方の実演をしてくれる→実際にやってみよう→やってみる→藤井聡太先生「よくできました！すばらしいですね！」→嬉しい。
やっぱね、褒めるって大事なんだなって思いましたよね。人に物事を教えるときは、教えて、やらせて、褒める。
まあ、歩はね。誰でも動かせますから。嬉しさもそこまでではないんですけど、じゃあ『矢倉囲いをつくってみよう』のステージならどうでしょう。駒の動かし方を知ってるだけだった僕に『矢倉囲い』なんてできるんだろうか。
『矢倉囲いをつくってみよう』→まず1手目と2手目をみせます→意図はこうです。こういう理由があるので先にこの歩を動かします→実際にやってみよう→やってみた→「よくできました！また強くなりましたね！」
→3,4手目はこうです→やってみよう→できた→褒められる→嬉しい
→じゃあ1手目から4手目をまとめてやってみよう→できた→褒められる→嬉しい
→次は・・・
→最後に『矢倉囲いをつくってみよう』→できた→「すばらしい！どんどん強くなりますね！」→マジでくっそ嬉しい。
これなんですよ。すごくないですか？動かし方知ってるだけだった僕が舟囲い、矢倉囲い、美濃囲いを覚えてしまったんですよ。嬉しい・・・
ちなみにストーリーモードの1面は藤井聡太先生がつきっきりですが、2面からはオリジナルキャラたちが出てきて藤井聡太先生はあまり出てきません。先生は対局の予定がたくさんあるため将棋会館から離れることができないのでしょう。が、たまにホログラム藤井聡太が出ます。2020年6月時点でホログラム藤井聡太が見られるのはたぶんこのゲームだけなので、その価値にも注目できるのではないでしょうか。
1番キャッチーで面白いなーと思うのが棋譜検討モードでした。このゲームはローカル以外での対人戦ができないので、対局は常にCPUと行うことになるのですが、その棋譜を検討して藤井聡太先生が添削してくれます。よく指せた手には「素晴らしい、よく手が見えていると思います」。疑問手には「悩ましい手ですね」。悪手には「難しい手ですね」。といったように優しいコメントと共に先生オススメの一手を教えてくれます。その後の数手先までの展開と一緒に提示してくれるので、変化先でどのような得があるのか考えることができるようになっているんですね。
これがあるおかげでなんでもいいからとりあえず1回対局してみようかな、間違っててもいいから自分の考えた手を指してみようかな、あとで聡太先生に聞こう、となるわけです。そして優しく教えてもらえる。CPUに勝てなくなってきたらストーリーモードを進めて新たな考え方を学んだり、詰将棋をプレイしてみたり、そして上達したら再びCPUに挑んで添削してもらう。
ここまでくるともう将棋に『とっつきにくそう』なんて印象はありません。なんてったって僕たちには藤井聡太先生がついているのですから。
将棋を覚えたい人、物事の教え方を学びたい人、ホログラム藤井聡太に会いたい人。棋士・藤井聡太の将棋トレーニング、switchで4950円。素晴らしいですね。
